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インプラント 歯科 3Dスキャナ

インプラントと3Dスキャナ

2023年3月16日

こんにちは、前回インプラントとCT検査に関してお話をしました。今回はそれに加えて3Dスキャナの検査についてもお話を加えていきたいと思います。

3Dスキャナとは?

お口の中を検査する道具なのですが、スティック状のカメラです。この特殊なカメラでお口の中を3分程度撮影します。カメラというのは2次元で取れるわけですが、この3Dスキャナのカメラを使うことによって3次元のデータ取りができます。

写真というものは2次元で見ています。お口の中を通常にカメラで写真をとれば2次元で見ることが可能なのですが、この3Dスキャンナーのカメラを使うと3次元のデータを取ることができるのでコンピューター上ではあなたのお口の中を3次元で再現、表現することができます。3次元の立体映像をパソコン上で出すことができ、この立体映像を好きな角度に自由に回転させた状態を見ることができるのです。

このデータ取りの検査を行うわけです。3Dデータと前回のCTデータ、この2つをコンピューター上で合体させることができます。そうするとCTのデータは主に骨や歯などの硬い組織に対して正確であり、一方3Dデータは歯茎などの軟組織と言われる柔らかい部分のデータを正確に再現しています。

そうするとなんとお口の中の硬い部分柔らかい部分の全てが合成されて状況を正確に分析できるわけです。しかもその歯茎の中まで骨の中まで歯の中までわかるんです。

これは実はかなり画期的なことです。今まではCTのデータを中心に歯、骨の硬い組織の位置関係が正確にはわかっていたのですが、その上に乗っかっている柔らかい組織の歯茎の厚みはおよそ2ミリから4ミリ位であろうという大体の値はわかっていたのですが、それも正確にわかるようになったのです。そうするとかなり厳密な治療計画が立てれるということになります。

一般的に、解剖学的な平均値で上顎の歯茎であれば厚みは4ミリ位、下顎の歯茎であれば厚みは2ミリ位というまず基準がありそこから、CTに薄く写っている歯茎の位置関係を見て、おおよその事はわかっていました。しかしあくまでおおよそなのです。このおおよそが正確にわかることによってとても重要な進化を遂げるのです。

インプラント治療における3Dスキャナの重要性

3Dスキャナを使うことでインプラント治療を行う際に何ミリの歯茎を貫通してその上にどれぐらいの大きさの歯を入れることになるのかという比率が正確に分かり、どこにどの程度の大きさのインプラントを入れるべきなのかということを大体ではなくより理想に近づけるということが可能となったのです。これは大きな前進なのです。正直患者さんにはそこを正確に見ることができないのでよくわかりにくい部分です。しかし私たち医療人にとっては治療する側としてより長持ちする設計を最初から考えることができるというのはとても嬉しいのです。よりインプラントが長持ちする、より歯茎が減っていかない、より歯の形が正確に再現できるなどとても魅力的なことなのです。

また、このような分析方法は実は以前にはややそれに近い方法がありました。それは歯の歯型をとって模型を作ることです。石膏模型を作ります。次にその石膏模型の中に3箇所程度ランドマークとなる鉛などの小さな鉄球を埋めます。そしてその模型をもう一度CT撮影するのです。そしてその2つのデータを見比べて歯茎の厚みがコンピューター上で計測することができたわけです。

ただしこれは模型を作ったり、様々な複雑な手順が多く、どうしても誤差が避けられません。そのため、あくまでも参考値という状況です。この複雑な作業を歯科医師および歯科技工士が打ち合わせをして行っていました。とても時間のかかる作業です。そのため費用もかなりかかっていました。このような作業を丁寧に行っていくために一般的には100,000円程度の費用がかかっていたと思います。3Dスキャナが使えるようになってこのかなり多くの手間が一気に減りました。ですので前回検査費用はCTだけであれば10,000円から30,000円位、3Dスキャナの検査も含めるとおそらく50,000円位の医院が多いのではないでしょうか。

そしてさらに話は複雑になっていきますがこのCT検査及び3Dスキャナ検査によってかなり詳しい状態が事前にわかるわけです。そしてそのデータをもとにインプラントを正確に一定の場所に埋め込むためのサージェリーガイドというものが作ることが可能となっています。このサージェリーガイドに関してはまた次回詳しく話したいと思いますが、医療は常に進化していきより良い方法がどんどん生まれていっています。

3Dスキャナでの検査は痛みを感じる?

3Dスキャナでお口の中を検査するのはほとんど痛い事はありません。先程、スティックカメラのようなものを口の中に入れて検査するということをお伝えしました、2.3分程度の時間がかかるということも伝えましたが、口が小さい人などは奥に器具が入っていくので少し気になるかもしれませんが、いわゆる胃カメラのような検査ではありませんのでそのようなことに比べると全く楽です。

また、今までの従来の歯の歯型を取るということもしなくて済みますので、歯型を取るのが苦手な人にとってはとてもラッキーな話だと思います。ベタベタすることもないのです。また環境的にも石膏模型を作ったりというプロセスがないので良いことであると考えています。苦しい思いをしないで検査できるのでこのような検査をぜひとも受けることをお勧めします。

最後に

私も医療人としてこのような技術の中で今医療を行うことができることを幸せに思っています。インプラント治療が日々とても楽しいです。インプラントの素晴らしさやインプラントの価値が少しでも皆さんに伝われば幸いです。

 

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