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東海市 歯医者 小島歯科室 インプラント

インプラント治療と造骨

2023年3月30日

インプラント治療を行っている上でよく相談されることがあります。

様々な相談を受けますが、特に当院に来院される方で他院で断られてきている方も結構見受けるのです。それはどのような場合かと言うとあなたの場合は骨が少ないから難しいです、無理ですと言われている場合です。このような場合には骨を増やしてインプラントを安定させると言う方法がありますのでその点に関してお話をしたいと思います。

人は加齢とともに骨が減っていく

さて、人は加齢とともに骨が減っていきます。生理現象としてある程度減っていくわけです。それが自然な生理現象の範囲であれば特には問題ないと思われます。具体的には骨や歯茎は20歳を過ぎてから0.1ミリずつ減っていくと言うことが論文で示されています。そうすると仮に20歳から30年経ったとして50歳になった時、3ミリほど骨や歯茎が減っていると言うことになります。

あなたはこの数字を聞いてどう思いますか?とても多い数字だなぁ、大変なことになるなぁ、と感じますか?あるいは3ミリ位ならまぁ普通、少しずつ歯茎も減ってくしそんなもんかなぁ、と感じた人もいるのではないでしょうか。人は多くの場合どうも体重や脂肪はどんどん増えていき残念なのですが、歯の本数が減ったり、歯茎が歯茎の周りの中の骨が減っていったり、すなわち歯周病が進むと言うことです。

このような場合は寂しいですね。特に髪の毛が減っていくなど気分がちょっと滅入りますね。ここで皆さんに考えてきていただきたいことの基本的な事の1つとして20歳を過ぎて全くエイジングしていかないと言う事はありえないと言うことです。エイジングとは老化です。20歳を過ぎてもう老化?と思われる方もいるかもしれませんが、現代は人生100年時代と言われとても昔では考えられないような人間は長生きの人生になっています。これも様々な医療や科学が進化し進歩し私たちはもっともっと元気で長生きできる時代に突入しているわけで、本来原始時代、人間は20歳まで生き延びると言うことさえとても大変だった時代を何十万年とやってきたわけです、過去に。ですのでこの何十万年と言う長い長い歴史を考えると、今、驚異的な勢いで健康寿命も伸びていますが、元来、ですから骨や歯茎が20歳を過ぎて減っていくと言うのは何ら不思議なことでもないし、むしろ健康的な状態と考えても良いはずです。

しかしながらやはり私たちはできればいつまでも若く生き生きと元気でありたいと願っているものです。ですから1年に0.1ミリと言われてもそれがもし0.05ミリで済むならそのほうがいいと思いませんか。さすがにゼロと言うわけにはいきませんが、出来る限り少なく現状を維持したいわけです。そのようなことをアンチエイジングといいます。エイジングを止めると言うことです。エイジングに対して抗うと言うことです。できるだけ骨や歯茎が減らずいつまでも健康的で美しい口元、美味しくご飯が食べれる楽しい日常生活が送れると言う事ですね。

インプラントは無駄なのか?

さてインプラントの話に戻しますが人間は必ずエイジングしていくのですがじゃぁインプラントしても無駄なのかと言うと決してそんな事は無いのです。むしろまさにインプラントこそアンチエイジングの効果を最大限に発揮できる方法なのです。インプラントを足して歯の足場をしっかりと作った場合、残っている他の歯茎、骨などに負担が軽減されるので、先に述べた0.1ミリずつ減っていくと言うのを抑制できるわけです。もし何も抵抗しなければ0.1ミリどころか0.5ミリ1.0ミリとどんどん減っていくわけです。ここに歯止めをかけなければいけません。歯止めをかけるためには、インプラントを増やししっかりとした足場を用いてアンチエイジングするのです。

ですがもうすでにだいぶ骨が減ってしまったよ、歯茎もかなり減ったよな、と言う患者様も多く見られるわけです。そのような方に何とかして骨を増やしインプラントを入れてあげたいわけです。骨は際限なく増やせるかというとそのような事は決してありません。多少なら増やすことが可能です。そして若ければ若いほどそれは非常に効果を発揮しやすいし安定性も高いです。一方残念ながら年齢が行けば行くほど骨を増やす事はとてもに難しい技術となっていきます。

骨を増やす方法

骨を増やすと言いますが具体的には様々なやり方があります、

1.自家骨移植

この方法は自分の体のどこかから自分の骨を少しだけ採取してその骨を足りない所へ移動させてくっつけてやると言う技術です。体のどこからなんだ?と言われても、例えば足の骨か何かを移植するようなことも昔は行われていましたが現在ではほとんどそのような遠く離れた場所から自分の骨を移植するような事はありません。自分のお口の中のどこかもう少しここだったら骨を多少使っても問題ないよねと言う安全な場所から骨をとって、ないところに移動させるのです。

へぇーなんかこのような話を聞くととても大変なことのように思われるかもしれませんが、実際にはその移植する量は極めて少ない量です。例えばの大きさで言いますが、ビー玉一個位。どうですか?これぐらいの大きさだったらそんなに怖くないと思いませんか?いやとても怖いと思いますか。人それぞれ感じ方は千差万別です。今、私は具体的な例としてビー玉一個位と言う量をお伝えしましたが、これは実際にはどの程度の骨が減っていて、どの程度の手術部位をやるのかによって随分と違ってきますもし、歯が全くなくてとても広い範囲にわたってやるのであればやはりそれは一個では済まず、5個位なのかもしれません。ですが逆にとてもそんなにたくさんは必要ないよと言うことも結構多々ありまして、ビー玉一個どころか米粒5粒位で済むこともかなりあるのです。

そしてさらにこれをもう少し詳しく説明すると、ビー玉5個分位の大量の量をもし移植が必要だとするとそれは自家骨だけでそれだけの量をどこかから賄ってくると言うのはやめたほうがいいかもしれません。逆に少量の米粒程度で済むのであればそれは自分の自家骨を利用するのはとても良い方法であると考えられます。しかもその自家骨は、実際にインプラントを入れるために小さな穴を削ったりするのですが、その際に削り取られた骨を確実にしっかりと回収しそれを生理食塩水などで洗ったり処理をしてそのまま大事に足りないところに移動させると言うテクニックがあります。このようなことをすれば大きくどこかを切って集めると言うこともなく非常に小さい範囲で手術が行えるので削った骨で済むのであればこれをまず第一に選択するのが良いでしょう。

2.人工骨及び他家骨

人工骨はその字のごとく人工的にできた骨に代替する材料のことをいいます。日本ではいくつかの製品が厚労省より認可を降りており様々な場面でインプラント治療だけでなく医科の治療でも使われているタイプのものもあります。他家骨とは何でしょうか?これは一般の方にはとてもなじみのない言葉かもしれません、これはちょっと簡単に説明してしまいますが例えば他の動物などの骨をうまく活用しその中の成分だけをうまく科学的に処理して骨として利用できるような加工技術がありまして、人間の骨ととても類似しているので骨の結晶構造だけとしてはとても利用がしやすいと言うことで海外ではとても使われている材料です。日本では必ずしも第一選択ではありませんが、患者様の了承を得て使っている場合など様々な諸事情によりこれを導入していることもあります。

人工骨の良い点は体のどこかからそれを持ってくるのではなくもともとその製品が用意されていてそれを足りない分だけ補ってやれば良いと言う点です。先ほども言いましたようにビー玉5個分であれば5個分の人工骨の体積を用意すれば済むことで、さぁどっから持ってこよう、こっちから?と悩む必要もないわけです。ですがこれはとても高価な医療材料なのでそこがネックになることをもあるかもしれません。

3.自家血よるフィブリンを用いる手法

あなたは病院で採血をしたことがあるでしょうか?血液検査などで採血をすると言う事はありますね。あるいは手術の前に自分の血液をある程度ストックしておいてもし輸血が必要になった場合に自分の血液を使うと言う、そういうことも経験したことがあるかもしれませんね。今から紹介する手法は手術当日その場でまず採決を行います。

採血といっても10 CCほどなのでとても少ない量です。この血液を特殊な機械にかけてそこから血液中にある成長因子だけを取り出すと言うことができるのです。この成長因子のことをフィブリンなどと専門用語では言っています。このフィブリンを人工骨の代わりに活用すると言うものです。正確にはフィブリンの中に自分の削った骨を一緒に混ぜてコンデンスしていきます。この混ぜたものが足りない部分の足場となり、骨を作ることができるわけです。この方法の良い点は人工骨を使わないと言うことです、大量に。人工骨はとても高価な材料ですのでそれを大量に使うとなると結構な手術費用がかかっていきます。

しかし自分の削った骨では、もともと自分のものですから、それで済むのであれば非常に良い方法なわけです。そして人工物を外から持ってくるわけではなく、そもそも自分の体にの中にあったものを自分の体の中に入れているだけなのでとても安全ですね。フィブリンを使って造骨を図ると言うのは実は昔から行われていました。昔と言うのは海外ではもう20年ほど前から色々と試行錯誤して行われていました。日本では10年ほど前から行われていると思いますが、まだまだそれほど普及しているとも思えません。

医院長の考え

以上を踏まえ、私の個人的な手術におけるオススメはやはりフィブリンを使う方法です。実際にオペをした際に、様々なことが起きます。充分に骨があるだろうと思っていても小さなスポット状の穴が空いていたり、思った以上に骨が弱かった、もろかった、その他周りの粘膜に影響を与えそうである、そのようなことをリカバリーするためにはフィブリンがあるととても安全に手術ができます。またどのような条件下においても削った骨は出来る限り回収しておいて、いざと言う時に使うことを考えています。そうするとやはりフィブリンを用いてより良い形を作り直す。すなわち造骨する必要があるないにかかわらず多少の凹凸や骨の減り具合はあるので、そこに常にフィブリンを入れていき成長因子を入れることによってより確実にインプラントがくっつく、より確実に歯茎が治る、より良い条件の形に治っていく、治癒していくと言うことを目指しています。

この造骨と言う課題に関しては今大枠を話しましたがさらに上顎なのか、下顎なのか、前歯なのか、場所によってもまただいぶ話が込み入ってきますので、また後日お伝えしていきたいと思います。

多くの患者様が様々なネットなどでインプラントの情報を検索したりして比較検討していると思います、ただこのフィブリンの話に関してはかなり高度でわかりにくい話でかつどれだけ一生懸命その文章や写真等を見ても、そのイメージがつきにくいと思います。骨を削る、骨を増やす、インプラントを入れるなどと言う言葉はとてもわかりやすいのですが、フィブリンと言う話になってしまうと一体何を言っているのやらと言うことになると思います、これはもう医学的な専門的な理解のレベルになってしまうので、ただ現時点では皆さんにはフィブリンと言う成長因子を用いた技術が実は様々なところでインプラント以外にもかかわらず現在活用されつつあると言うことを知っていただければと思います。

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