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ガイドサージェリーを用いていることの大きなメリット

2024年9月1日

インプラントの手術をする前には、インプラント検査を当院では行っています。

この検査は極めて重要であり、かつ患者さんにとっても大きなメリットがあります。これはある意味画期的な方法であると私は思っています。この検査の重要性おそらくは一般的には患者さんはわかっていないのではないかと言うことをむしろ心配しています。私は大学病院でインプラントの外来で非常勤で仕事を少し関わっていたことがありますが、その際にかなり名人と言われる先生はこのガイドと言うものを使わずに手術をします。それは名人なだけにかなり正確な位置にインプラントを入れ込むことができるからです。これはもうまさに名人芸、神業の世界です。このようなドクターはほとんどいないと思います。おそらく日本全国探して10人ぐらいとかそのような人数ではないかと思います。一方で、このガイドサージェリーと言うものを使うとこの名人と言われる人に近い状況にインプラントを入れ込むことができるのです。なぜそのようなことができるか、これは0.1ミリ単位で、事前に正確にどの位置にインプラントを入れ込むのかと言うことをコンピューター上で正確に判断して計画を決めることができるからです。

名人の先生の話によれば、自分はそのサージェリーガイドを使わないと、それは使わなくても、その正確な位置がほぼできるからと言うこともさることながらCTの誤差や3D写真の誤差というのもあり、それを最終的には口の中で実際のオペ中に判断してその誤差を修正してやる必要があるから、結局は最初からそのガイドを作らなくてもより正確な治療ができると言う判断をしているからだと言う話を聞いたことがあります。確かに3Dカメラにも多少の誤差があり、CTにも多少の誤差があるわけです。この誤差と言うのは、0.1ミリもない位ですが、ただ様々な検査や患者さんが動いたりとか様々なことを考えるとその誤差はやはり0.1ミリ位はあるであろうと考えた方が良いわけです。逆に1ミリ2ミリずれると言う事はあり得ません。ですが、実際の治療計画では安全域をとって1ミリ位はもしずれた場合どうなるのかと言うことも想定して、治療計画は考えられますので、かなり安全には治療計画は考えられています。

ですが、ベストの結果を出すためには、やはり誤差は0.1.ミリ程度で収まることが良いかと思われます

私自身は今すべてのインプラント手術に基本的にはこのガイドと言う道具を使って手術をしますし、治療計画も立てています。無論以前このようなガイドがまだ日本に初めて導入された初期の頃には、誰も使っていなかったわけですが、この技術は今現在ではかなり熟練したレベルにあり、相当の精度が今はできるので、これを使った方が明らかに患者利益が大きいと考えているからです。また、これを作るためにこの検査費用、歯科技工士費用が別途かかります。

このサージェリーガイドと言うシステムに関しては、これがいかに患者利益をもたらしているかはなかなか説明の難しいところなのです。そして患者さんに負担の費用も発生しています。それでも革新的な技術ですので、患者さんにぜひとも活用するのだと言うことをなんとなくでもいいので知っておいて欲しいのです

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