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オーラルフレイルとは?

2025年1月12日

オーラルフレイル

最近ではフレイルという言葉がよく使われています。あなたは聞いたことがあるでしょうか?一般的に内科や整形外科など病院、クリニックへ行った際に、高齢者のフレイルに対して診断やアドバイスが行われていることが多いです。フレイルとは簡単に言ってしまえば、年齢がだんだん高齢化していき、筋肉が衰え体重も減り、痩せていき体力が落ちていく。そしてその結果、体がいろいろな機能障害が起きたりするような状況のことの変化を言っています。すなわちだんだん筋肉が衰え、食事も痩せ細っていくとしっかりと歩けず、車椅子でないと行動できないとか、そのようなことがどんどん進行し、健康状態が危うくなっていくような変化のことを言っています。

一方で、その入り口として歯科医院からはオーラルフレイルと言うことをアドバイスさせていってもらっています。オーラルフレイルとは口のフレイルと言うことです。実は多くの体のそのような高齢化に伴う様々な問題、特に痩せていき動きが鈍くなる、体力が落ちる、そのような事はお口の健康からその第一歩が始まり、お口が弱くなっているために、様々なことが起きている場合がとても多いのです。

ではお口の些細な衰えとは一体何でしょうか?それを具体的に少しばかり上げていきますので、ご自身がそれに当てはまっていないか一度考えてみると良いです。またご自身ではなくとも周りの家族にそのようなことが起きていないかを気にしてみてください。

  1. 食事の際むせる、食べこぼす。
  2. 食欲がない、少ししか食べれない。
  3. 柔らかいものばかり食べる。
  4. 滑舌が悪い、舌が回らない。
  5. お口が乾く、匂いが気になる。
  6. 自分の歯が少ない。顎の力が弱い。

このような事は多かれ少なかれどんな方でもあると思います。何も高齢者じゃなくとも、若い人でも実はあったりします。この些細な口の衰えが積み重なり、将来介護となるリスクが高いと言われています。ですので、この些細な状態を放置しておくと、口の機能の低下や食べる機能の障害、さらには心身の機能の提案に低下につながってしまいます。些細な口の衰えは全身が衰える前に起きているサインです。

歯科疾患から全身疾患へ

そして、最近では様々な研究論文が出されており、歯科疾患と全身疾患の関係が誠しやかに証明されつつある状況となっています。すなわち、歯の状態が良くないと、様々な全身の病気が起こるということです。お口は体の入り口です。口の中の細菌が血液を介して全身に運ばれ、例えば認知症や糖尿病を始めとした全身疾患に影響をして出しているのです。そのようなことが証明されつつあります。

特に歯周病にかかったお口の中では、様々な病気になると言うことが言われています。その代表的なものをいくつか挙げていきます。

  1. 誤嚥性肺炎
  2. 糖尿病
  3. アルツハイマー型認知症
  4. 心臓血管疾患
  5. 敗血症、菌血症
  6. 早産、低体重児出産、

このような1から6のような状況が起きれば、明らかに皆さんは何か病気になっていると言うことを気づきますが、その大きな病気になる前に、お口の中で細菌が繁殖していると言う小さな病が始まっていると言うことを忘れてはなりません。

このようなことから介護になってしまうなど、フレイルの予防を考えた観点から口腔ケアが重要であると言うことが言われています。そのためにはまずそもそも歯科治療は当然必要なのですが単に歯を治す、歯周病を改善するなどもありますが、お口の周りの筋肉の衰えなども考慮したトレーニングも同時に行っていくことが大事となります。

日本老年歯科学会ではオーラルフレイルであるかどうかのセルフチェックを行う項目を以下のように上げています

オーラルフレイルセルフチェックシート

  1. 自分の歯が19本以下か20本以上あるか
  2. 半年前と比べて硬いものが食べにくくなりましたか?
  3. お茶や汁物等でむせることがありますか?
  4. 口の渇きが気になりますか?
  5. 普段の会話で言葉をはっきりと発音できないことがありますか?

以上の5つの項目のうち該当が2つ以上あるとオーラルフレイルであると判断しています。

今回は特に筋肉の機能の低下と言うことに関して、さらに触れていきたいと思います。それは歯の治療や歯周病の処置だけを行えば良いと思っているから、忘れ去られているのでその重要性をお伝えしたいからです。すなわち、口の周りの筋肉の機能低下が大きく関与をしています。

具体的には舌の機能低下、舌のことを普段ご自身で意識する事はあまりないと思いますが、舌自体は筋肉でできていて、この筋肉の塊はとてもお口の中の機能としては重要な役割を果たしています。この舌の力が強いか、弱いかによって随分と健康度合いは変わってきます。ちなみに以前から舌の筋力を図る簡易的な検査と言うものは存在しているのです。最近になってようやくそれを定期的に図ろうと言う動きがあります。次に飲み込む力が低下していると言うことです。そしてさらにそれに加えて噛む力の低下です。これらはすべて筋肉が関与している内容です。これらの筋肉が弱ければどうなるかと言うと、柔らかいものを食べるしかない。柔らかいものを飲み込むしかない。そしてさらに筋肉を使わないためにどんどんと筋肉は低下していくと言う悪循環になり、オーラルフレイルはいよいよ進行していくと言うことです。

お口から始まる負の連鎖

そしてその先に全身のフレイルが待っているわけです。全身のフレイルは主に3つの要素に分かれています。それは具体的には身体的フレイルと言われるサルコペニアやロコモティブシンドロームなど体自体の衰えです。次に、精神的、心理的フレイル、それはうつ状態や意欲の低下、軽度の認知症などを指しています。そして最後に社会的フレイル、外出を控えたり、一人暮らしなどにより社会から孤立してしまったり、経済的困窮状態などが考えられます。これらが相まって要介護状態となっていくわけです。

フレイルの予防は口腔ケアから

ではフレイルを進行させないために、予防訓練に関して話をしていきたいと思います。まず栄養をしっかりとっているでしょうか?そのためには、定期的に歯科医院には行き、そもそもの歯を管理していくことです。そして歯の状態が一定以上しっかりしているからこそ、バランスの良い食事が取れます。次に社会参加です。それは例えば友達と一緒に食事に出かけたり遊びに行ったりすると言うようなことを指しています。そしてこの先詳しく話すことですが、身体活動です、すなわち歩いたり、エクセサイズの筋肉運動、筋トレをやると言うことです。

お口のさわやかエクササイズ

ではお口のエクセサイズについてさらに話をしていきたいと思います。お口のエクセサイズといっても、実は意外に簡単なのですが、皆さんがやっていないけど、とても効果のあることですので、ぜひともチャレンジしてみてください。

  1. 舌の運動、舌の突出、引っ込めを繰り返します。舌 を左右に動かし、左右の唇の角を舐めます。舌打ちをします。
  2. 発音の練習、か、か、か、か、を繰り返しで発音します。スピードを速くしたり、遅くしたり変化をつけて、手拍子をしながら行います。パ、パ、パ、カ、カ、カ、など
  3. 唾液腺マッサージ、耳下腺への刺激、上の奥歯あたりを後ろから前に縁を描くようにマッサージします、耳下腺への刺激顎の先の内側の柔らかい部分を軽く圧迫します、落下線への刺激、耳の下から顎の先まで軽く圧迫します。

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