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歯のかぶせ物の精密度と歯型取り

2024年1月25日

あなたは歯の治療を受けたことがありますか?そして歯に何か金属やセラミックなどのかぶせ物をくっつけたことがあるでしょうか?

歯のかぶせ物を作る場合には、歯の型をとっています。この型を取るのは精度というものがあります。簡単に言うと粘土のようなものでお口の中に材料を入れて型取りをします。そしてそれを石膏で模型にして形を再現するわけです。その再現してできた石膏模型で歯科技工士が歯の形を作っていきます。

この型を取る際に材料があるのですが、ベタベタしたものの事ですね。実はいくつか種類があります。この型を取る材料は寒天などを用いた材料で取る場合、これは主に保険診療で使われています。

そしてもう一つはシリコンで取る場合、これは主に自費診療で使われています。ここには大きな差があります。これを少しばかり深掘りしていきたいと思います。シリコンは何が良いか?シリコンは変形精度が少ないということです。

ちなみにどれぐらいの変形精度かと言うと、± 10ミクロンです。そして先に言った保険で使われている材料の場合は、多くの場合100ミクロンは変形があると言われています。ここで10倍の差がありますね。じゃあ10倍の差があるから、やはりシリコンがいいんだと言うふうにそういう単純な話ではありません。

このシリコンの良さは他にもあって、この変形精度がどれぐらいの時間長持ちしているかということなのです。なんだかわかりにくい話なのですが、こういうところに意外に重要なことがあります。先ほど石膏を使って石膏模型を作ると言う話をしました。シリコンの場合、型をとって1時間後に石膏模型にした場合と24時間後に石膏模型を作った場合でほとんどその精度は変わらないです。10ミクロンの誤差のままなのです。

一方で、寒天などの材料でいわゆる保険の材料のことですね、これで1時間後に石膏模型を作った場合と24時間後に石膏模型を作った場合では、もうこれは恐ろしいことが起きています。24時間後に石膏模型を作った場合は、もうそんなのは全く使い物にならないのです。誤差だらけです。歯科技工士から言わせれば不可能です。やり直しです。このような時間軸の問題があると言うことです。

実際の治療において時間の問題はあって、歯型を取った。すぐその横で、歯科技工士が石膏模型を作っているわけではなくタイムラグがあるわけです。院内において歯科衛生士、スタッフが石膏模型を作っている場合においても、多少のタイムラグはあります。まぁ一般的には1時間とか2時間とかその程度かもしれませんが、やはりけど時間が経つにつれて変形していく保険の材料はとても心配であると言うことです。このような点からシリコンを使うことが良いのです。

ですが、もっと別の角度からお伝えしたいことがあります。これはかなり専門的な話で一般の方にはわからない、そしてドクターであれば多少はわかるかなと言うような話ですが、大事なことなのでお伝えします。それは普段シリコンに使い慣れてない人がたまにその材料を使って型をとってもきれいに型を取る事は難しいということです。すなわちシリコンは使いこなすのがとても難しい材料ですので、その材料の特性をよく理解してやる必要があると言うことです。

ちょっと極端な例を話しますが、F1の車で走るのと軽自動車で走るのとどっちが早いでしょうか?もちろんF1カーのほうが早いですよね。ですが、F1カー1度も乗ったことがない人がその車、運転できますでしょうか?うまく運転できるとは思えないし、まっすぐ走れないかもしれないですよね。そうなると軽自動車の方が結果的には早くゴールするかもしれません。

ということは、自費診療でシリコンで治療する事は大事なんだけれども、自費の治療にいつも慣れていない、例えば1週間に1回しかその材料を使っていない人がシリコンで型をとってもうまくいかないということです。

ちょっと難しい話になってしまいましたが、お伝えしました。
長持ちを考えたとき、そもそもその被せ物の精度はかなり重要で、命です。保険は精度が比較的低いです。200ミクロンくらいの誤差が起きます、最終的に。
ではまた、改めてお伝えしますね。

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