電話する

地図

問い合わせ

メニュー
ヘッダーオファー

骨は少なくても、インプラントはできるのか?

2024年2月15日

こんにちは。先日ある患者様から私はよその医院でインプラントができないと思う、と言われたけどもどうか?と言う相談を受けました。

その人の話では以前通っていた医院で、あなたは骨が少ない、糖尿病があるなどと言われたそうです。

これに関して、当院での状況、意見などをお伝えしていきたいと思います。

まず骨が少ないと言うことに関してですが、骨が少ない人はたくさんいます。むしろそのような患者様ばかりと考えた方が良いでしょう。骨が充分あるのに、歯がどんどん抜けていくということは、むしろ少ないわけで、歯周病が進んだり、歯ぎしり等で歯茎や、歯茎の下の骨がやられているような状態で、基礎部分となる土台の骨は悪条件になっている場合がほとんどです。

この患者様の場合、上顎左上の部分なのですが、奥歯の骨の厚みが多いところで6ミリ程度、薄いところで3ミリ程度の幅がレントゲンからおおよそ予測がつきました。このレントゲンを見るに骨が少ないので、インプラントはやめておいた方が良いでしょうと言われたのかもしれません。というのもインプラントの長さは大体8ミリから10ミリ位のものが多いのです。そうすると骨の厚みが10ミリを切っている場合には、インプラントはやめた方が良いと言う意見が出てくるかもしれません。

果たしてそうでしょうか?インプラントを治療計画として考える患者様、ある程度悪い状態の人は、実は骨が10ミリある人はほとんどいないと思ってもいいです。特に上顎の場合には4ミリから6ミリ位の骨の厚みの人がとても多いです。日本人の場合です。下顎の場合は10ミリ以上ある人はたくさんいます。

では骨の厚みが4ミリしかないのに、8ミリのインプラントがそこに入るのか?と言う単純な疑問が起きると思います。そうです、不思議ですよね。でもそこにインプラントはうまく入るのです。現状の歯科医療でインプラントを行う場合、骨の厚みが1ミリ2ミリのような状態でもインプラントをやっていることが上顎の場合は多々あります。それは少ない部分を増やしたり、あるいは残っている骨の一部を移動させたりとか様々な技術が進んでいるからです。上顎の場合、骨が少ない事はあまり気にすることではないです。もちろん、どうしても少なすぎて無理ということもごく一部の症例であります。

ただ下顎の場合、骨があまりにも少ない場合には、奥歯にはインプラントができない場合があります。奥歯の場合、少なくとも6ミリ以上骨があることが大切であると考えられます。どうして下顎の場合はそれだけの骨が必要なのか?それは下顎には太い神経や血管が入っているからです。その構造物とぶつかるような位置にはインプラントを入れることができないからです。ただ下顎でも前歯のあたりであればその神経の構造物は無いですので、骨の量に関わらず入れる事は大抵の場合可能です。ちなみに、下顎の前歯の場合は厚みが6ミリということはあまりなく10ミリ以上あることがほとんどです。

以上のことから骨が少ないからできるかできないかと言うのは単純な問題ではないです。むしろ骨が少ない人が圧倒的に多い中で、悪くなっているので、その状況の中でどこにインプラントを入れることができるのか、どこの骨の形を移動させたり、増やしたりしてうまくやるのかなど技術の問題となってきます。ここまでは骨が多いか少ないかと言う話をかけました。

それ以外にも骨の量と別に、骨の問題に関して言えば、骨の質に関しても問題があります。骨が強そうであれば大丈夫だ。骨が弱そうであればダメだと思うかもしれません。しかし、案外そうでもないことがまたこの話をややこしくしています。骨が硬すぎるとうまくいかない場合がありますし、もちろん、もちろん柔らかすぎてうまくいかないと言う場合もあるのです。ですので、骨粗しょう症だからできないとか、そういう単純の話でもないです。むしろ骨粗しょう症で薬を飲んでいるために、骨が硬い人もいると思います。

このようなことからCT等のレントゲンを撮ってよく調べてみて、判断することも起きてきます。一般的にはパノマラと呼ばれるどこの歯科医院にでも大抵あるレントゲンでおおよその事はわかります。

次に糖尿病などの全身疾患に関してのお話をしたいと思います。次回に続きます。

<< 前のページに戻る

診療スケジュール

当院へのお電話からの問い合わせは0526018001へ

受付時間
9:00〜12:00
14:30~17:30
▲土曜 9:00~13:30 【休診日】日・祝祭日・土曜午後
初診最終受付 17:00、土曜初診最終受付 13:00
ご予約・お問い合わせはこちら
小島歯科室の外観
初診の方限定、歯ブラシ・キシリトールガムをプレゼント
© 小島歯科室