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東海市 歯医者 小島歯科室 インプラント

インプラント手術、フラップレス手術とは?

2023年4月13日

インプラント手術の中にフラップレス手術と言うものがあります。今回はこの手術法についてお話をしたいと思います。

フラップレスとは?

フラップレスとは何でしょうか?フラップレスとは歯茎をほとんど切らないで手術ができる方法です。一般的にインプラントの治療をする際には、その場所の歯茎をメスで切っています。切ってインプラント入れた後に糸で縫いあわせるわけです。これがもし体の手術だった場合でも多くの場合は、メスで切っているわけです。

インプラントの話に戻りますがもし仮に1本だけインプラント入れる場合メスでどれぐらい切っているのでしょうか?少なく見積もって4センチほどは切っています。これは少なく切れば切るほど良いと言うわけでもないのですが、たくさん切って歯茎をたくさんめくって大きく広げるとよく状況が分かり、手術としてはやりやすいです。

一方で重大な問題があり大きく切れ場、切るほどそして大きく広げるほど、後で痛いのです。そして腫れやすいです。またさらに言うと全てでは無いのですが患者さんによっては骨や歯茎が減ったり、近くの歯がぐらついたり様々なことがあるのです。でもその中で1番は痛みが出ると言うことです。

そして逆に言うとほとんど切らなければ痛みをあまり感じないと言うことです。そうすると最小限で切れば最小限の痛みで済むと言うことになります。フラップス手術とは極めて小さく切って手術をやる方法なのです。直径3ミリ位の穴を開けて手術をします。これを実際に患者さんにやると大抵の場合、全く腫れなかったし全く痛くなかった、こんなに痛くなくてできるんですね、すごいです!と言われることがあります。メスで切る量もかなり少ないですし、歯茎をめくって広げると言う行為をしないので、ここがかなりポイントで痛みや腫れがほとんど出ないのです。

どの手術もフラップレス手術にすればいいのでは?

ではそんなに痛くないのであればほとんどどんな手術でもフラップスでやれば良いのではないか?切る量を最小限にすれば良いのではないか?と言う話にもなるのですが、実際にはそうも行きません。
フラップレス手術ができるのは一定の条件が十分に整っている場合のみで、そのような患者さんは実はかなり少ないです。ではそれはどのような条件かといいますと、まず骨が十分にある。そしてそれは骨の高さや幅といった3次元的に十分な骨の量が確保されていて、骨の密度も十分にある場合です。レントゲン、CT上で骨の3次元的な幅が充分確保されていたとしても骨の密度が弱ければちょっと難しいことになってしまうのです。

次に質の良い歯茎が十分にあること、これはちょっと一般の方に説明するのは非常に難しい話なのですが、歯茎が薄くてぶよぶよしている方では難しいと言うことなのです、逆に言うと歯茎がしっかりしていて硬い良い歯茎が十分にあればクリアと言うことになります。また骨が少なくて造骨の処置をしなければならないような状況の場合はこのフラップレスという方法はほぼ無理です。

このフラップレスと言う方法が適用となる場合は実はとても少なく、と言うのもインプラントをしなければならないような状況の患者さんと言うのは大抵の場合は、歯茎の状態も多少悪くなっていたり、骨も減っていたりと言う人がとても多いのです。

ですのでこの条件にかなう場合と言うのは割と年齢の若い方で男性などがっちりした骨の幅が充分確保されているような人です。そうなるとあまり適応する人は少ないですよね、なぜなら若いうちからそんなにたくさん歯を失う可能性は低いからです。ですがほとんど痛みをなく腫れもしないような手術が可能であればやっぱりそれでやりたいですよね。

ガイドサージェリーを用いたフラップレス手術がよいと考えています

またこのフラップレス手術がうまくいくためには、以前に述べたガイドサージェリーと言う枠を作ってのオペが良いと考えています。ガイドサージェリーと言うのは、インプラントを事前にどこにどの角度でどの深さまで埋めるのかと言うのを様々な検査を用いて決めておくやり方です。このガイドサージェリーがあればインプラントを入れていく際にとても正確にできるのです。

逆にこのガイドサージェリーをなしでインプラントを埋めるとなると、本当に正しい場所に入っているのか、深さは正しいのかなどが歯科医師側の技術にかなり頼ることとなります。その先生がかなり上手な技術を持っているのであれば大丈夫なのですが、そうでもない場合はちょっと心配ですね。また途中で何度もレントゲンなどを撮って確認も必要になってくるかもしれません。

さらに細かい話なのですが、このフラップレス手術では直径3ミリほどの穴を開けるとなるので、直径3ミリほどの穴の部分の歯茎は切り捨てることとなります。そうするとその分だけ歯茎を捨てているわけですね。それがもったいないと言う見方もあります。

その切り捨てる部分と言うのは、歯茎のとても条件の良い場所で切り捨てますので、本当にそのフラップレス術がその人にとってメリットが十分にあるのかどうかをよく考える必要が歯科医師側としてはあるわけです。すなわちいくら痛くなくできるからといっても、先に述べた十分に歯茎がある人であると言う条件を満たしていれば、直径3ミリの歯茎を捨ててももったいないことにはならないわけです。ですが、その3ミリを捨てることによって歯茎の条件が悪くなってしまうような場合であればやはりフラップレス手術はしないほうがいいと言うことになります。

この3ミリの件に関してはインプラントを入れた直後にはあまり問題は起きないです。ですが2ヶ月後とかに歯の被せ物をくっつけていけ際にはその3ミリの歯茎が残っていた方がやっぱり良かったと言うようなことが起きる患者さんも中にいるんです。

このことから、総合的な判断が求められることがわかります。たまにいろいろと調べたような患者さんから、出来る限り切らないで良い手術があるのでそのフラップレス手術とやらをやってほしいとリクエストされたことがあります。痛くない手術としてフラップレス手術を選びたいわけですよね、もちろんそれができるような状況であればそれでいきましょうと言うことになります。ですがこれは患者さんのあくまで希望を聞くだけであってできない場合、やめた方が良い場合は当然その方法は選びません。

まとめ

私の経験上フラップスの手術の方はやはり少ないです。当院では1年間に約150名ほどの方がインプラント手術を受けています。その中でフラップレス手術になっている方は10名ほどですすなわち1割もいないと言うことなのです。

私自身手術をやる側として、患者さんにいかに痛くないと言う感想を言ってもらえるか、と言うことにおいて頑張ってはいますが、無理をすることによってあまり良くない結果になると言う事はどうしても避けたいのです。

一方で痛くなかった、本当に良かったと言ってもらう患者さんも少数ですがいますのでフラップスで行ける時はそうしたいです。そして、さらに、たくさん切る一般的なオーソドックスな手術でもできる限り痛くなかったと言われるよう細心の注意を心がけて行っています。

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