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義歯を初めて入れられる方へ

2024年3月3日

先日初めて入れ歯を入れると言う方がいました。この方は右下の奥歯3本が悪く、そこに歯を抜いてすぐに入れ歯を入れて欲しいということでした。すぐにというのは、歯を抜いてから歯茎が十分に治るのを待つのではなく、可及的早め、すぐにでも入れ歯を入れて、何も奥歯になしと言うのはちょっと噛めないかもしれないので心配だから、すぐにやってほしいと言う希望でした。

そして歯茎がある程度治ってきたら、実はこれは大体約2ヶ月と言う期間になりますが、その奥歯にインプラントの治療をしてほしいと言う希望でした。

そして、この患者さんの歯を抜き、その日のうちに、事前に用意していた特殊な入れ歯をはめ込みました。患者さんにはあなたは今まで1度も入れ歯を使ったことがないので、おそらくこの入れ歯に慣れるのにとても苦労しますよ。すぐに食事ができると言うようなこともおそらくないです。最初は練習だと思ってやってくださいと言うことをお伝えしました。

入れ歯をやったことがない人にとって、入れ歯と言うのはとてもハードルが高いものですこれを例えて言うと足を骨折して、松葉杖をつくことになった。松葉杖は足の代わりだから、その松葉杖を使えばスイスイと歩くことができるのではないか、さらにもともと足で走ることができたので、松葉杖でもうまく使えば松葉杖で走ることができるんじゃないだろうか?そんなことを思う人はいませんよね。

松葉杖を使うとうまく歩くことさえ難しいと多くの人が思うと思います。リハビリに時間がかかるように入れ歯を入れればそれに慣れるのに使いこなすのに時間はかかります。そして前歯があったときのように、充分に噛めるということはなかなか難しいです。

そして、この患者さんは2週間後に約束を取って多少使ってみてどうか、状況を確認すると言うことで来てもらうことになったのですが、1週間たたないうちに連絡が来て、どうしても痛いから見てほしいということでした。

それで患者さんに来てもらい使っている状況を見ると、やはり歯を抜いて直後に入れているために必ずしもいればぴったりとは入らなかったです。歯茎がだんだん治って変化していますので、ぴったりはまっているとこもあれば、逆に隙間だらけ。逆に歯茎が治ってきて当たり始めているところ、それぞれ場所によって差がありました。このような状況で入れ歯をはめ込んでいくために痛いところも出ていたわけです。そしてこの日は入れ歯が当たっているところを削りもう一度何とか入れても痛くないようなところまで調整をしました。

そうしてようやく2週間経った時にもともと来る予定だった日に来てもらい、お口中を見ると、歯茎が大体大まかには治ってきたので、入れ歯のあたりをもう一度確認し、隙間が多いところは材料を埋め、若干当たってくるであろうと思われるところはもう一度透かしました。こうしてまた1ヵ月ほど待って歯茎の治りを見て調整すると言うことになりました。

実際にどの程度入れ歯を使っているのかと言うことも気になり、聞いてみると、最初の1週間は必ず入れていたし、食事の時も頑張って入れていたと。しかしだんだん日が経つにつれて、食事の時にむしろこの入れ歯を入れない方が噛みやすい、歯が痛いわけでは無いのだが、気になって仕方がない。それで入れ歯を外したりして食事をしている時もある。ということでした。

しかし、全くなしと言う状況はもし何かあるといけないので、一応入れ歯を携帯していると言うことでした。

この患者さんのお話は実はよくあることです。入れ歯ははじめての人はなかなか慣れないです。そして慣れてきたとしても、奥は3本だけだと前の方からは見えないので外してたりするのです。そして食事の時だけ入れればいいんじゃないかと言う行動をとる方が多いです。

しかし入れ歯と言うものはたまにしか入れないで、うまく使いこなせるかと言うと、なかなかそういうわけにはいきません。これが入れ歯の悩ましいとこです。すなわち歯が全くない人であればもう入れるしかないので、24時間ほぼ入れてるわけです。そうすると慣れてその生活が成立するわけです。ところが奥歯だけないとか二本ぐらいないとか言う人はまぁいいかと言う行動をとってしまい、いつまでたってもなれない。どっちつかずのことが起きるわけです。

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