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東海市 歯医者 小島歯科室 インプラント

インプラントオーバーデンチャートとロケーターアタッチメント  

2023年4月6日

前回はインプラントと磁石の話をしました。

例えば総義歯の患者さんの場合、総義歯からインプラントを用いて入れ歯を安定しようと思った場合に、インプラントは何本入れれば良いでしょうか、それはおそらく2本から4本位でしょう、と言うことを書きました、その2本から4本のインプラントの上に磁石とくっつく金属部分があり、入れ歯の方には磁石が埋め込まれていて、磁石でかちっと、くっつくと言うことです。

この磁石応用入れ歯は良い点は、とても簡単にカチっと手が多少震えながら入れたとしてもその位置に誘導できる点です。また外す時も割合ある程度の力を入れれば簡単にぽろっと、とれて来ると言うことです。また高齢者で介護などを受けている場合にもその入れ歯の取り外しや掃除手入れなどを介護者が簡単に行えると言う意味においてはとても楽な方法です。

ですがもしあなたがまだ介護ほどではないと言う元気な状態であれば、磁石ではなく、ロケータアタッチメントを選ぶのも良い方法なのです。

ロケーターアタッチメントと磁石の違い

ロケーターアタッチメントと磁石の違いについてお話をします。この2つはどちらもインプラントを用いて入れ歯をいかに安定させるかと言う技術です。ですのでインプラントの利用する本数は2本から4本と言う本数で大きくは変わらないです。

では磁石ではなくロケータシステムにすると何が違ってくるのか。それはロケーターの方が入れ歯の安定維持力がとても強いと言うことです。ロケーターを用いた入れ歯の場合はちょっとやそっとでは外れません。ですのでかなり強いと感じます。もちろん自分の歯よりも強いと言う事は無いですし、普通にインプラントを治療して歯を補っている場合より強いと言うこともありませんが、程度で言うと自分の歯と磁石応用入れ歯の間位だと思ってください。ですのでまだまだ若くして大きな入れ歯を入れる、あるいは総入れ歯を入れるような状況になった人のような場合は、ロケータシステムを使うのが1つのオススメとなります。

ロケータシステムではちょっとやそっとではその総入れ歯が外れて来ませんので、もし外食中に万が一入れ歯が外れてしまったらどうしよう?などと言う心配は入りません。あるいはプールで泳いでいて思わず入れ歯が外れてしまう、そんなこともありません。他人に入れ歯が外れてしまうと言うことを見られてしまうと言う事は、まずないです。そういう意味では非常に安心感を持って普段の生活をエンジョイすることができます。

この棲み分けをよく理解してください。もうほぼ高齢者で介護施設に入っているようなもし状況であるとすれば、磁石応用入れ歯を用いたインプラントの方が有利でしょう。ロケータシステムでは取り外しが介護施設の人では難しい場合も考えられます。しかし実際のところ当院の患者さんでは何人も、若くして大きな入れ歯、もしくは総入れ歯を作り、その時はロケーターでスタートしています、そして10年以上経ちだんだんと施設に通いやがて施設に入所するような状態になっている方もいますが、ロケーターのままで過ごしてもらっている人もいます。

それはどうしてかと言うとロケーターの内面にアタッチメントがあるのですが、簡単に言えばそれは洋服のボタンのようなものでパチンとつけるとボタンがつくわけですが、そのアタッチメントの部分は種類がいくつもあり強さが1から8位まであるのです。ですので若いうちは強い8などを使っていてもいいと思いますが、段々と年齢がいけばそこまで強さを必要としないとなれば3、2とだんだん段階を落としていけばいいわけです。

ですがもっと安心して簡単に取り外しがしたいとなればロケーターのアタッチメントのボタン部分だけを外してしまい磁石タイプのアタッチメントに変えてしまうことです。入れ歯を作り直す必要はあります、入れ歯の中に磁石をうめ込む必要があるからです。

このようにインプラントと言うのは先の先まで様々な計画を立てて利用することができるものなのです。ですから若いうちに歯を失ってインプラントをして、そのインプラントを大切にずっと使い続けることです。様々な理由によりあなたがもし総入れ歯など大きな入れ歯を入れなければいけないような状況になったとしても、もしインプラントが数本お口の中に残っていれば、そのインプラントを用いてロケータアタッチメントもしくは磁石のアタッチメントを用いて入れ歯を安定させることができると言うことなのです。

ライフステージに合わせて治療を進めることが大切

このようにその人のライフステージに応じてどのような治療がより望ましいのかと言うのは様々なことが考えられますから、医院においてよく相談することが大事です。また以前から何度も書いていますが、このような長期的なスパンの治療計画を考えたときには普通に虫歯やブリッチの治療を行うと言うことも大事なのですが、入れ歯の評価が果たしてその医院でしっかりできるかどうか、そこが重要になってきます。

なぜ私がそれを特に強く強調して言いたいかと言うと、私は東京医科歯科大学などで研修医の指導にあたることがありますが、若い先生は昔の先生と比べ入れ歯の治療をする機会が激減しているのです。研修医の先生を他の大学でも見たりしますが、そうすると入れ歯をほとんど触ったことがないと言う方も中にはいます。そうなるとインプラントと言う技術はマスターできたとしても、入れ歯はやはり様々な状況で様々な形のものがあるのでどうしてもたくさんの患者さんを見ているかどうかと言うことが重要で差になってきます。ですので入れ歯の評価ができる先生がインプラントをするべきであると私は考えています。

これはかなり個人的な意見になりますが、インプラントを市民病院や口腔外科などで受ける方もいますが、私は必ずしも賛成しません。その理由は最終的なかぶせものを作るときには補綴と言う作業があり、これは口腔外科の専門分野ではなくて、一般歯科の分野であり、特に入れ歯や噛み合わせに精通した歯科医師が治療計画を立ててやるべき分野だからです。特にインプラントの噛み合わせに関しては、様々なことが言われていますが、通常の噛み合わせの調整方とは若干異なると言うことがわかっています。ですのでインプラントの専門医、口腔外科であると言うことよりも補綴に関してどれだけ対応ができるかと言う事を気をつけていくことが大事だと思っています。

先の東京医科歯科大学でインプラントのカンファレンスにたまに参加することがありますが、このディスカッションを聞いていると、若い先生の診断とある程度経験の深い先生ではやはり観点が違います。その大きな観点の違いはインプラントの治療計画を考える上で、噛み合わせ、咬合と言うものをかなり重要視していると言うことです。噛み合わせがどう安定するかと言うことからインプラントの治療を考えると言う順番です。もっと言うと、どうしてその人は歯を失ったのかと言うヒストリーを考えています。そのヒストリーを考えるにはその患者さんがどのように咬合が変化して歯を失っていくに至ったか、そしてこの先どのようなインプラントを用いて補綴をすることによって長期的な安定感を回復することができるかと言う観点で見ています。その途中には入れ歯を活用することも1つの選択としてあるわけです。一方若い先生がカンファレンスで発表するとやはり、咬合の事は一般的なことを話しますが、全身疾患であるとかが中心になってきます。このような発表を聞いているとやはり今の歯科医学教育と言うのは全身疾患などこれからの時代に則した全体的な医療から部分へと攻めていっていると言う部分が感じられます。

確かにとても大切なことなのですが、1人の患者さんをより良い状態にしようと考えたときには、やはり学問も大事ですが技術がどれだけ優れているかと言うことも大事です。そうなると経験と言うものが非常にものを言うと思います。その経験と言うのはやはりたくさんの入れ歯と言うものを見てきて、どのようなことが患者さんで起きてきたのかと言うヒストリーが予想できるか、想像できるかと言うことです。

話は少しそれましたが、大学などでインプラントを教える場合に実は大学の流派と言うものもありロケーターを教えているが磁石を教えていない、もしくは逆に磁石を中心に教えるがロケーターの話は一切出てこないなどと言う事は実はあったりします。それはどうしてもその大学の教室が何を研究しているかと言うテーマがありますので、どうしてもそのテーマに偏った教育になったりするわけです。

ですので先にも述べましたように患者さんの年齢などを考慮したライフステージを考えてどのような選択をしていくと良いのか、途中でどのような変更していくと良いのか、そういうことを長期的に考えた治療計画を踏まえたインプラント治療が良いと考えています。

まとめ

まとめになりますが、ロケータシステムのインプラントは力がとても強く、いわば若さを感じるものです。歳をとっても、もう一度若くありたいと言う気持ち。より若々しく見せたい、そんな気持ちで毎日を生きたい、そのような方には非常に大きな貢献をできる仕組みだと考えています。

あなたのもう一度青春を応援したいです。私もいつまでも年齢に抗い若々しくありたいと思います、そんな現代人ならではの気持ちを一緒に共有し、がんばりましょう。

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