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マウスピース矯正とワイヤー矯正

2024年1月21日

今現在、大人の矯正、すなわち永久歯を並べる矯正には主にマウスピース矯正とワイヤー矯正が主流となっています。

マウスピース矯正とは何でしょうか?簡単に述べるとインビザラインに代表されるような透明なプラスチックのマウスピースを口の中に入れて歯を動かしていく方法です。この方法の利点は、従来のワイヤー矯正と違い、針金を使わないため、目立ちにくい、遠目から見ると矯正をやっていることがわかりにくいということです。もう一つは透明のマウスピースは取り外し型ですので、固定の針金をつけなくて良いと言う点があります。

一方従来からあるワイヤー矯正と言うのは、お口の歯全体に針金をつけて、歯を動かしていく方法です。この方法は1個1個の歯に四角いブラケットをつけます。これは完全に接着剤でくっついていますので、途中で外すようなことはできないですし、自分で外すことも基本的にはないものです。そしてその周りに針金が付いていて歯を動かしていくものです。

マウスピース矯正は今後さらに流行っていくものであると考えられますが、様々な問題点もあります。それはマウスピースでは全て動かせると言うわけでもないと言うことです。マウスピースで動かせる限界限度というものがあります。もちろん針金だったら、何でも全てどこまででも動かせると言うものでもありませんが。人間の体ですので、当然限度というものがありますから。それを置いても、マウスピースと言うもので、動かすとなると、どこまでも自由度が高いわけではないのです。

そうなるとマウスピースに適しているものは何なのかと言うと、簡単に言ってしまえば軽度から、中程度の問題がある人が、マウスピースに向いていると言うことになります。そしてかつ本人が針金をつけたくないと言う場合です。当院においてもこの2つの矯正方法を成人の方には選択してもらっていますが、現状、半々位で選択をされています。すなわち半分の方はマウスピースが目立たないからいいし、なんとなく痛くなさそうだし。ということです。一方で、私は針金でやりたい、すなわち毎度マウスピースを自分で入れるのを毎日繰り返すのに自信がないと言います。あるいは針金の方がしっかり動きそうだからと言う方もいます。

あなたはどう思われますか?私の個人的な意見としては、歯の位置がどうであるかということもさることながら、本人の気持ちや性格と言う問題があると思います。すなわち、性格的にマウスピースを自分で取り外ししたりするのがとても億劫だと思う人にはやはりマウスピースはやめたほうがいいです。逆に人に見られるのが嫌だ。目立つのがとても気になると言う方であれば、やはりマウスピースにしたほうが良いでしょう

またマウスピースではどうしてもうまく動かないような状況の患者さんも多々います。例えば歯が半分ぐらい埋まってるようなものを引っ張り出して並べるような場合は、もうこれは針金で引っ張るしかないです。マウスピースで引っ張る事はとても難しいですし、うまくいくということは無いので。
そして今矯正の現状としては、マウスピースがものすごい勢いで流行っているために、ワイヤー矯正ができる先生が減っていると言う問題が起きていると私は思います。というのも私自身名古屋にて矯正のセミナーを手伝っていますが、このセミナーでは主にワイヤー矯正、そして時によってはマウスピース矯正もありと言う形で講義実習を進めています。今このセミナーでは、若い先生の受講者がやや減っているのです。この傾向が続くとどういうことが起きるか、ワイヤー矯正のできる先生がどんどん減っていくと言うことです。

ちなみにこのセミナーは1年間のコースで行われていますが、1年間このセミナーを受けただけで、ワイヤー矯正ができると言うわけでもありません。簡単な症例であれば1年受ければできるのですが、中程度以上の症例となると、やはり3年以上はこのコースを受け続けないとなかなかできないと、私は受講者の方を見て思っています。そういう中でマウスピースだけのセミナーと言うのも行われていて、これは1日コースや2日コースといった、極めて短時間でセミナーが行われていることが多いです。

無論それは初心者向けのものなので、とりあえずまず理解すると言うレベルからなのですが、このような短時間の研修を受けてしまえば治療をとりあえずはスタートできると言うものになっているのです。ですからまずはちょっとやってみようと言う先生は、このような二日間コースなどを受けて、マウスピース矯正を始めている方がちらほら見えます。そうなるといよいよワイヤー矯正をやられる先生方が減っていくと言う非常に心配なことが起きているわけです。

私は10年20年先の矯正歯科の世界を考えたとき、マウスピースも大切だが、ワイヤーも技術としてはとても大事であると思っていますので、ワイヤー矯正の技術は大学院や年間コースのセミナーのごく1部でしか教えてもらえないと言う教育飢餓状態をとても危惧しています。

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