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矯正治療と輪ゴムをかける

2024年5月12日

先日中学校2年生の患者様の矯正治療を行いました。

その患者様は現在矯正治療中で針金を使って治療を行っています。針金をつけ始めてからは約1年位ですが、お口の中で上下に輪ゴムをかけると言う作業がありますこの輪ゴムは自分で毎日かけるものなのです。矯正をしたことがない方だと何のこと言ってるのかよくわからないかもしれませんが、矯正治療中には、単に針金をつけるだけではなく、自分で輪ゴムをかけたり外したりと言う作業があったりするのです。これはそれぞれ上顎、下顎の歯は、針金できれいになっていくのだが、上と下の関係は、顎の筋肉などで上下のバランスを作っていくわけですが、どうしても上下の関係がいまいちな場合、輪ゴムを使って補助的に斜めの方向などに力をかけたい場合が時々起きるのです。時々起きると言うのは大体30%位の患者さんにこの輪ゴムを使っていくステップがあります。

この輪ゴムは1日24時間のうちほぼずっとつけています。この輪ゴムを外すのは、ご飯を食べる時、歯を磨くときなど限られた時間であり、外れている時間はもしかしたら1日合計1時間程度ではないかと思われます。常に一定の力をかけ続けることが重要です。今私は輪ゴムと言っていますが、これは矯正の専用の輪ゴムです。普通に文房具屋などで売っている輪ゴムではありません。この輪ゴムは1日使うとだんだん伸びてくるので、伸びてくるといってもほんの少しのことです。しかしそのほんの少し伸びることによってゴムの力の加減が変わるわけです。ですので、毎日新しいゴムに本人は交換しなければなりません。本人はこちらから渡した輪ゴムが沢山入った袋をもらいます。ここが矯正の凄いとこで、弱いゴム、この矯正ゴムなのですが、弱い力で一定の力を持続的にずっとかけ続ける、1ヵ月2ヶ月とです。そうするとそれは筋肉の代わりとなり、顎の位置、骨の位置、歯の位置を動かし、新しい骨が添加し、歯茎ができてより良いバランスとなっていくのです。

逆にこのゴムを思いっきり強いゴムにして、ガンガン力を入れれば早く動くのではないかと思うかもしれませんが、決してそのような事は無いのです。弱い力を持続的にしかも一定の力でかけ続けるから、骨は形を変えて変化していくのです。強い力をかけると言うのはいわば骨折のような状態で無理矢理をして動いたらいいけど、それ、歯の下の骨が折れてるよ、と言う状態です。

で、元の話に戻りますが、この患者さんに改めてゴムを必ずしっかりやるようにと言う話をしました。本人に聞いてみると、大体70%ぐらいつけていると思うと、そしてお母さんに聞いてみるとあんまり見てないのでよくわからないけど、本人にはいつもつけるようにと注意しているとの事でした。矯正治療も1年ぐらい経つとなんとなく歯並びがきれいになってくる人も結構います。そうすると油断してしまうのです。大体なんとなくぱっと見て綺麗だから、まぁ大体きれいにどんどんなっていくんだなと確かに一般的な皆さんが見た場合には、まぁそこそこ綺麗と思うかもしれませんが、我々専門家としては噛み合わせバランスなんかを見ていますので、これではまだまだ不十分であり、もっと後もしっかりやっていたほうが良いであろうと判断しています。ですので、そのような場合は本人にゴムの必要性や将来それをしっかりやったかどうかが、自分の人生の差であり、今しかそれはできないこと。大人にもうなってしまえば、体は完全に完成してて、骨がそんなに簡単に動くわけはなく、歯を抜かない限りはもう移動させることができないと言う状況になると伝えています。

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