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歯ッピーになる歯のはなし・その114~知多ホームニュース平成28年8月中旬号掲載

2016年8月16日

「歯は呼吸器」

 

 みなさん、こんにちは。お盆です。日本の夏は、むし暑い中にも、凛とした心の静けさがあり、虫やかえるの音が、子供の頃の無邪気さ、童心を思い出させてくれる、心のふるさとのときかと思います。

さてのぐっすり眠れないことと、お口のかかわりについて話の続きを進めたいと思います。

 高齢者から若年者まで、多くの世代に睡眠の問題が起こっていますが、特に高齢者の場合の治療法としては、内科等で診断を受け、CPAP、MRAといった装置を使うことが多いです。

 CPAPとは夜、寝る時に鼻に酸素マスクのようなものをつけて寝る治療法です。

MRAは歯科医院で歯型をとり、マウスピースをつくります。

そのマウスピースを夜寝る時にお口の中にはめて、気道が閉まらないよう固定する治療法です。

この2つの治療法は現在、ポピュラーですが、問題点も指摘されています。

 CPAPは強制的に酸素を吸入する、MRAは下顎を強制的に固定する、ということで、廃用性萎縮が起こるのです。

人間本来もっている機能を外部から強い力で完全に助けてしまうので、本来の機能はどんどん低下していき、これらの装置をずっと使い続けなければいけなくなることが起こるのではという課題が浮上しているのです。

その対策としては、様々な研究が進んでいますが、その例として、NHKスペシャルでは上顎を拡大する装置が紹介されていました。

これは、お口の中の容積をひろくして呼吸をしやすくしていこうというものです。

元来、お口の上顎を拡げるという治療法は、歯科矯正で以前から行われていた装置と同じですが、この上顎を拡げる方法は年齢的に適正年齢が20代までが限界とされてきました。しかし最新の論文では、60代70代以降の成人でも、この方法が可能であるという矯正方法が発見されつつあります。

また別の例としてはMRAの進化型として上下の顎を固定しないで、自らの筋力で下顎を前に誘導するタイプのものがでてきています。

この装置だと廃用性萎縮をおこす可能性が低くなります。

 ヒトは生命維持活動として呼吸をしています。寝ているときもそうです。睡眠時の無意識のときにも呼吸をしっかり確保することが必要なのです。

寝ているときの呼吸確保のため、実はヒトは下顎を前へ出しています。無意識の内に下顎を前に出す運動をしています。

下顎を前に出して気道を確保して呼吸しようとしているのです。この下顎を前へ出す動きがスムーズにいくかどうか、安定的に呼吸が続くかどうかは、歯の噛み合わせと関係があります。

歯の噛み合わせが悪くなっていくと夜間の呼吸がしづらくなっていくのです。

 

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