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「一酸化窒素と副鼻腔」歯ッピーになる歯の話・その200~知多ホームニュース令和5年11月号掲載

2023年11月21日

 

こんにちは、11月です。少しずつ肌寒くなってきました。お元気にお過ごしでしょうか?

さて、今回は副鼻腔の話を少しばかりしたいと思うのですが、この話をする理由は、私はこのハッピーになる話の中で、何度となく、口呼吸ではなく、鼻呼吸をすることが大切であると言うことをお伝えしてきていると思います。

そのことをもう少し深掘りしてみたいと思うのです。

歯というと多くのみなさんは食べるために必要なものであると考えるかもしれません。

確かにそうなのですが、歯は呼吸と大きな関係があり、その役割は極めて重要です。

以前にも書きましたが、夜間寝ているときに、下顎を前に突き出し気道を大きく広げて、しっかりと酸素を取り込みたい、そのような生理運動をするために、歯がその動きをコントロールしていると言うことをお伝えしています。

これがうまくいくかいかないかは、命にも関わる重要な動きです。

ですが、一方で、ほとんどの場合、この動きをしているわけではなく、この動きは、むしろ、脳が極めて危険だと感じたときに、起きる瞬間的な動きです。

多くの場合は呼吸は鼻呼吸です。鼻呼吸で常に一定のリズムで呼吸をしているのが正しいです。

この一定のリズムの普段の呼吸なのですが、これは口呼吸ではなく、鼻呼吸であるべきです。

その重要な理由が1つあります。

それはあなたの鼻の横には、副鼻腔と言う場所があり、この腹鼻腔が重要な役割をしています。

副鼻腔は中は空洞です。骨に包まれた、単なる空洞なのです。

長い間この腹鼻腔の役割は何なのかと言うことがはっきりとはわかっていませんでした。

人間の体は、大抵の場合、全て何らかの役割があり、そのような形がもともと作られています。

必ず意味があると言うことです。

ですが、副鼻腔はどうしてここに空洞が必要なのか?ハッキリしなくて議論が長く続いていたのです。

重さを軽くするためにはわざと空洞にしたのではないか?などと言う意見もありました。

実はこの腹鼻腔の中で、一酸化窒素が作られていて、この一酸化窒素と鼻から吸われた空気が混ざり除菌をしていたのです。

せっかく私たちは自らの体の中に除菌効果のある特殊構造を持っているので、ぜひとも鼻から呼吸をするべきです。

これを使わないで放っておくというのはとてももったいないことです。

 

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