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歯と無呼吸症の関係

2024年3月28日

こんにちは、あなたは無呼吸症という病気をご存知でしょうか?

ある意味とても有名な病気です。それは以前新幹線の運転手がこの病気であることを知らず、新幹線を運転していて、その運転中に何時間も意識を失ったままの状態で勤務していたということが報道されたことがあったのです。この事件を機に無呼吸症に対する治療と言うことに関しては、かなり注目度が高くなっていきました。

具体的には呼吸器内科などで睡眠の質を測る検査などをするわけです。簡単な簡易検査と言われるものは、自分で自宅に装置を持ち帰り、呼吸がどのようになっているかを調べるわけです。一方、さらに詳しい検査としては入院して様々な器具を体に取り付けより厳密に無呼吸が起きていないかを調べると言う検査もあります。そしてその検査の結果によっては様々な対策が打たれます。その対策治療法としては、シーパップと呼ばれる睡眠時に常に酸素マスクをつけると言う方法があります。もう一つは無呼吸用マウスピースをつけて夜間に寝ると言う方法です。

この夜間寝る際にはめるマウスピースは歯科医院にて作るものです。これを無呼吸用マウスピースと言います。このマウスピースをはめることによって、下顎の位置をやや前に出し、舌が舌根沈下と言う状態、気道を閉めてしまうような状態、を防ぐようにするものです。喉の奥には空気が通る気道と言う道があるのですが、寝ているときに肥満や糖尿病など様々なことが原因で舌が深く下のほうに沈んで、物理的にも重さで下のほうに下がっていくわけです。そしてその下がった分、気道が閉められ、ついには、その気道が閉まってしまう、空気が通らない、息ができないと言う状況が起きることがあるのです。

そのためマウスピースを使うわけです。ですが、ここで1つ大事なことを皆さんに知っておいてほしいことがあるのです。このような呼吸障害が起きるか起きないかの1つは、よく言われている事は肥満です。が、それ以外にも歯科的には重要なことがあり、それは歯があるかないかなのです。歯がしっかりと全部あれば、そのような状況は起きにくいし、逆に歯の本数が減っていたり、歯周病が進行しているなどの状況の場合は非常に不利であると考えます。このことは特に呼吸器内科などで言われることではないです。が、歯科的には歯の本数が少なくなれば、なるほど、この無呼吸用マウスピースを入れたからといって安定するわけがないということが単純にわかります。

マウスピースは安定して固定するためにはしっかりとした歯が必要なのです。歯があまりない、あるいは歯がぐらぐらしていればマウスピースを入れたとて、なかなか安定しませんし、患者さんにしてみればマウスピースを入れてもしっくりこない。痛い苦しくて外してしまうと言うことになってしまうのですですので、歯がしっかりとあるかどうかというのは命に関わることなのです。

歯がしっかりとたくさんあるかないか。それと無呼吸症の症状が出るか出ないか、あるいは治療を受けたとしても安定するかは重要な関係があります。

また、歯並びが綺麗な人は無呼吸用のマウスピースを使わなくとも、下顎が前に出やすいために気道が確保されやすいです。逆に歯並びが悪い人は下顎がまっすぐ前に出にくいために気道は広がりにくいのです。この差は日々毎日繰り返す睡眠の質をよくも悪くしていますので、命に関わっています。たくさん歯が残っている事はもちろん、歯並び噛み合わせが良いことも自分自身の寿命に大きく関わっていることを知っておくべきです