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Beautiful asian woman sleeping on bed and grinding teeth,Female tiredness and stress

鼻呼吸と口呼吸、その弊害について。

2024年4月18日

こんにちは。先日矯正治療を受けている小学校2年生のお子さんを診ました。お母さんとも一緒にお話をさせていただきました。

その時にカウンセリングの部屋で座っているだけで、その子はよく口を開けて口呼吸をしている様子が伺えます。そしてお母さんに普段口呼吸しているか鼻呼吸しているかどう思うかと言うことを聞いてみました。そうすると最近は口呼吸していると言う話でした。それには今は花粉が多く花粉症の影響が出ているようで、どうしても口を開けて息をしてしまうようだということでした。

3月等花粉症の季節と言うことも確かにあるかもしれません、しかし花粉症だから口呼吸をしてしまうと言うのではなく、むしろ口呼吸をしているから、花粉症の症状がより出やすいと言ったほうがいいでしょう。私は常日頃子供だけでなく、大人にも口呼吸を止めて、鼻呼吸をするように強く指導をしています。それぐらいこれは重要なことなのです。

今までコロナの影響で多くの人がマスクをしていたと思います。マスクをしていると口呼吸でしょうか、鼻呼吸でしょうか?実はある調査によると、マスクの下で鼻ではなく、口を開けて口呼吸をしていて、マスクで覆っているために、さも鼻の呼吸をしているかのような錯覚に陥っているのではないかと言う分析がありました。いつも毎度私が述べていますが、人間はそもそも鼻で呼吸するように体ができているのです。口で呼吸するようにはできていないのです。1日中ほとんどの時間は鼻呼吸です。

そして口呼吸する場合はどういう場合かといいますと、例えば川で溺れそうになって必死に呼吸をしなければいけない時に口呼吸をする。まぁこんな事は普通は滅多に起きないのですが。ですから、普段考えられることとしては、サッカーでものすごい走りに走って苦しくなって口呼吸をすると言う状況です。ですがどうでしょうか?サッカーのプロ選手が最初から口呼吸をしながら試合を始めていると思いますか?もしその選手が口呼吸を最初からしていたら、もうあっという間にバテてしまうでしょうね。最初は鼻呼吸で必死に頑張っていると思います。そして最後の終盤、どうしても最後、思いっきり力を振り絞って出し切るときに初めて口呼吸がとても増えていると思います。

口呼吸と鼻呼吸に関しては、様々な研究が実は報告されています。そしてこの中で非常に興味深い気になる事実が報告されています。それは子供の学習能力に差があると言う話です。あるブラジルの研究広告によりますと、成績が悪い子と、そうではない子の2つのグループに分けた場合、成績の悪い子の方が咽頭肥大のような状態になっていて、口呼吸をしていると言う報告があります。また別の報告では9歳の子供を集め、口呼吸をしている子供の群と鼻呼吸をしている子供の群に分けて、読解力と計算力のテストを比較しました。そうすると口呼吸の子供のグループの方が明らかに成績が落ちていたと言うのです。また、アメリカでの研究では記憶力と呼吸の関係性が調べられていました。その研究の報告の中に口呼吸をしていると、記憶力はあまり良くなっていかないと言う分析が報告されています。スウェーデンの研究では鼻呼吸と口呼吸を比べてどちらがより記憶力が高いかと言うことを調べた結果として、鼻呼吸の方がより良い記憶力の結果になっていると言う報告をしています。

これらのことをさらに詳しく調べるために、日本ではラットを用いてこのカニズムを研究している論文があります。その中には鼻呼吸をするラットと口呼吸をするラットのグループに2つに分けています。そしてそのラットが鼻呼吸の場合は、口の周りの筋肉がより正しく動き、そしてその鼻呼吸のつかさどっている神経構造の鼻の奥のほうに感覚神経があり、その感覚神経を常にリズミカルに使っているかどうかが脳と大きく関係していると。そして、脳の内測前頭野、海馬に伝えられる信号がここから出ている。さらに海馬に伝えられた呼吸リズムのその信号が脳の他の領域の信号と共鳴して相互作用を行っていると言うことを述べていました。ですから、脳の刺激という意味では、必ず鼻呼吸をすべきで、口呼吸をしていると言う事は、脳においてかなり致命的な差が起きていると言うことです。

これらの多数の論文から、いかに鼻呼吸が大切であるか!ただなんとなく仕方がないと思っていると言うのは、極めて危険な話であると言うことを、皆さん知っておいてほしいです。

The person in the closeup is smiling and has white teeth, indicating they have good dental hygiene. The aquiline nose is a prominent feature, as is the high level of detail in the face. It is clear that the person has had some sort of facial implants, most likely to improve their appearance. The dog in the background is also in profile, and its breed is unclear.

アインシュタインの名言と歯科治療

2023年10月1日

あなたはアインシュタインを知っていると思います。かの有名な物理学者です。アインシュタインは数々の名言を残していますが、この天才的な相対性理論で有名な学者です。物理学者ほどの方が、人が幸福になるために大切なこととして1つの要素を伝えています、それは、なんと、口を閉じて呼吸すること、と言っているのです。アインシュタインは医者ではありません。希代の天才と言われた方が、様々な人生の経験の中で、そのようなことを結論づけたのだと想像しています。

我々歯科医師からしてみれば、これは非常に本質をついた一言であると捉えています。呼吸をどのようにするかによって人生は大きく変わると思います。もしその人が一生口を開けて口で息をするのか、もしくは口を閉じて鼻で息をするのか?これを想像してみたら結論は簡単だと思います。あなたもおそらく感じると思います、毎日毎日ずっと口を開けていたら、喉が枯れて体がおかしくなりそう、そう思いますよね。さすがに毎日ずっと口を開けて息をしつけている人は少ないように思いますが、どうでしょうか。実際にはよく周りを見ていると、なんとなく口が開いてゼーゼー言っている人っていますよね。そうなんです。現代人は結構習慣的に口を開けて口呼吸になっている方が多々見受けられるのです。そして意外にも長い時間1日の多くの時間を口呼吸しているのです。非常に危険なことです。

特に子供です。子供の時から、具体的には一歳、ニ歳そのような歳の頃からずっと口呼吸をしていて、これはとても危険なことです。ですが、不思議な位なぜかそのようなお子さんを見ます。それは1つにまず、一般の方が口呼吸は良くないと言うことをよく理解していないし、また意識もしていない。そして子供を育てている親自体が意外に口呼吸をしているのです。ですから、なんとなく子供も口呼吸になるし、そのような環境で過ごしている日常生活の中で、口呼吸が良くないと言うことを思わずに生きているのです。結果、習慣としての口呼吸というのが頻繁に起きていると思われます。

特に小さいお子さんの場合は、なんとなく軽く口を開けて息をしているだけだと、かわいい顔に見えるので、それで周りの親たちは大喜びしながら応援しているようです。もしこれが口からどんどん唾液が出て、場合によっては食べ物まで出てくるなどと言うような状況であれば、これは病院連れて行ったほうがいいんじゃないだろうかなどと思うかもしれません。ですが、そのような特殊な場合は少ないと思います。多くの場合、ほんのちょっと口を開けているに過ぎないからです、そして、そのような子たちが3歳4歳となったときに、保育園や幼稚園に入って、これがまた、なんと周りの子供たちもみんな口呼吸をしているので、口呼吸に疑問を持たずに、皆、そのような環境で生き続けるのです。そして、アレルギーや喘息、様々な疾患の予備軍へとなっていくのです。

私は常日頃、矯正治療の患者さんを見ていると、小学生、中学生位などのお子さんたちがなかなか口呼吸のまま呼吸の改善が見受けられません。そのような子たちに口酸っぱく、鼻で息をしなさい、口を閉じてねと伝えています。無論大人の矯正患者さんにもそのような事は僭越ながら大変しつこく伝えています。で、そのような患者さんたちはよくアトピーの方を見受けます。そしてアトピーなので、大抵の場合、皮膚科、耳鼻科等へかかっていたりするわけです。で、そこで行われている事は、何かと言うと、肌の症状に対して、何らかの塗り薬や飲み薬が出ている、鼻をよく通すための飲み薬が出ていたり、吸引が行われていると言う事かと思います。ですが、先ほど冒頭で述べたようにアインシュタインの言うように、経験的に、実はもう過去からわかっていることなのです、まずは口を閉じて鼻で息をすることです。それができないから困ってるんだ、と言う声が聞こえてきますが、私は患者さんにこのように伝えています。最初は鼻で息をするのはとても大変だと思います。しかし少しずつでいいから繰り返し、1分でもいいから鼻呼吸をしてまた少し休んで、鼻呼吸をしてください、ほんの少しずつでいいのでやり続ければだんだんできるようになっていきます。そしていつしか鼻呼吸ができるようになります。体を治すという事はそういう小さなことの繰り返しからスタートで良くなっていくものです。例えばいきなりプロのサッカー選手になれるわけでもなく、最初は全然上手に蹴れないボールを必死に練習してずっと練習し続けているはずです。

すべてのアレルギーやアトピーが鼻呼吸をすることによって治ると言う事は当然ありませんし、口呼吸以外の原因で、そのような病気になっている方もいっぱいいる事は事実なのですが、私も経験的にわかっているのです。何年もの間、小学生からずっと見てきてしつこい位鼻呼吸をしなさいと言って、ようやく鼻呼吸をするようになってから、アトピーの症状が消えてきている患者さんと言うのは多く見ているのです。私は皮膚科医ではありませんので、アトピーに対する皮膚科的な治療をしているわけではありません。アトピーに対する薬を処方することもありません。ですが、その子たちは長きにわたってずっと病院にかかっているわけで、その間ずっとアトピーの治療を様々な処方薬等で受けていたわけです。しかしなかなか改善しないし、呼吸も安定もしていませんでした。ようやく本気になって鼻呼吸に取り組んでくれて、鼻呼吸ができるようになった時、顔色は全く変わっていました。とても嬉しい瞬間でした。

すべての患者様がそのような形をたどると言うわけではありませんが、鼻呼吸をして人生の幸せをつかんでほしいものです。

ホームニュース202012上旬

知多ホームニュース・令和2年12月上旬号掲載

2020年12月1日

「マウスピース矯正」

 

Mさん(13才)のお母さんより

「こんなに歯が出っ歯になってしまいました。

インビザライン矯正でマウスピースだけで治るのでしょうか?

後でやりなおしではり金を付けることになりますか?」

 

「装置をしっかりはめて使っていれば問題なく良くなっていきます。

それ以外に大切なことは鼻呼吸です。

口を開けていつも息をしていたり舌が下がった位置にあると、どの装置を使ってもよい結果とはなりません。」