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2005/8/20発行のデンタルハイジーン8月号掲載記事


<記事全文紹介> 
愛知県東海市・小島歯科室
石川陽子(管理栄養士)

 当院では予防歯科の一環として「歯の健康 おいしく楽しく守ろう」をテーマに、むし歯の原因であるショ糖(砂糖)を使わないケーキ作り教室を開催しています。今回で4回目となりますが、みんなで楽しく学びながら予防に対する意識を高めていただくことを考えて行っています。今回は「ボランティアリーダーを募集する」という試みがありました。この「ボランティアリーダー」とは、患者さんに予防の大切さを広げていく際の中心メンバーになってさまざまなイベントに協力していただく子どもたちのことです。小学校高学年以上を対象とし、今回は小学校5、6年生の子ども9名が集まりました。
 2004年12月11日(土)、東海市しあわせ村にて「第4回子どものためのお砂糖を使わないケーキ教室」を開催し、東海市とその近郊の方々30名以上にお集りいただきました。そのなかでも今回はボランティアリーダーの子どもたちが大活躍。各グループの中心となってみんなを引っぱって「ブッシュ・ド・ノエル」作りに励んでいました。その前には、参加者にケーキ教室に楽しく参加してもらおうと、当日の朝から部屋の飾りつけや道具類の整理を手伝ってくれました。
 午後になっていよいよケーキ教室本番。続々と参加者が集まってきました。最初に院長からの挨拶があり、その後は歯科衛生士から「歯磨き」のお話をしました。手作りの大きな口腔内模式図を使ってみんなが日ごろどのように磨いているかをチェックして「ここに気をつけて磨いてね」などとお話ししました。
 さて、いよいよグループに分かれてブッシュ・ド・ノエル作りスタートです。大人も子どもも力を合わせて生クリームを泡立て、デコレーションコンテストに向けていろいろとアイディアを出しながら、思い思いのケーキを作っていました。できあがった作品を見てみると、どのグループも素敵で、それぞれの創意工夫が見えました。
 最後に自分たちで作ったケーキの試食をしました。仲よく分け合ってむし歯にならないケーキを一口。

「おいしい!」「これを食べてもむし歯にならないんだよね?」など、楽しくお話しながら今日のことを振り返っていました。
 ブッシュ・ド・ノエルを作るにあたり、一番の問題点は甘味にショ糖ではない「甘味料」を使用するということでした。ショ糖は卵の泡立ちを保持したり、柔らかい口あたりにしたり、きれいな焼き色をつけたりとさまざまな役割を果たしています。今回はアミノ酸が主体成分の甘味料を使用したため、撹拌不足になると硬く膨らみのないスポンジ生地になってしまうため、卵を思いきり混ぜ合わせることが必要でした。
 参加された方々の感想をみると、「砂糖を使わないケーキは普通のケーキよりおいしかったです。今度は家族で作ってみたいと思いました」「砂糖なしのケーキなんて……と思っていたけれど、すごくおいしかった。工夫次第でこんなにおいしくケーキができることを教えてもらったので、自分でもいっぱい勉強してほかにも作ってみたいです」「あまり甘くないですが、とても満足できました。スポンジが特においしかったと思います。ケーキやクッキーに限らず、おかずなどのメニューもあればよいと思います」「このようなイベントを開催していただいて、ありがとうございます。おかげで子どもたちも歯科医院を恐れず、楽しく通っています」など、自分自身で体験することによって予防の大切さが発見できたようでした。自分で工夫して「もっとよいレシピにしていこう!」という積極性も出てきます。
 またこのイベントは、日ごろ聞けない歯科への疑問も気軽に聞けるよい機会です。高い意識をもって治療に来ていただけますし、小さなお子さんにとってはスタッフを身近に感じることができるので、恐怖心を少なくする効果があるようです。
 スタッフもいつもの診療室とは違った雰囲気のなかで患者さんと接することができるので、患者さんの意外な一面を発見したり、来院したときの話題にもなり治療に入りやすいなど、患者さんとの距離が縮まるよい機会だと実感しています。

   (デンタルハイジーン8月号記事)